第17回いずみ春の祭典(2007年3月4日)

  • 日時 : 2007年3月4日(日) 18:00頃(No.25)
  • 会場 : 国分寺市立いずみホール (JR中央線 西国分寺駅前)
  • 曲目 : ヘンデル / 合奏協奏曲 ニ短調 作品6-10

 第4回演奏会(2007年9月2日)

  • 日時 : 2007年9月2日(日) 13:30開場 14:00開演
  • 会場 : 府中文化振興財団:芸術劇場 ウィーンホール (京王線 東府中駅北口下車徒歩6分)
  • 曲目 :
    • コレッリ / 合奏協奏曲ヘ長調作品6-9
    • グラウプナー / リコーダー協奏曲 ヘ長調
    • ヘンデル / 合奏協奏曲 ニ短調 作品6-10
    • ハッセ(?) / フーガとグラーヴェ ト短調

ちらし(PDF 336KB)アンケート集計

 久々にジョージ・フリデリク・ヘンデル(1685-1759)の合奏協奏曲作品6に取り組みます。これまでハ短調(Op.6-8)やヘ長調(Op.6-2)などを取り上げてきましたが、今回チャレンジするニ短調(Op.6-10)は作品6の中で最もドラマティックな内容を持った作品と言っても過言ではないでしょう。アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)のヘ長調のコンチェルトは作品6の中でも「クリスマス協奏曲」についでよく演奏される有名な作品です。コレッリの合奏協奏曲は2006年の演奏会で2曲演奏しましたが、その成果を踏まえた演奏を聴いていただけると思います。

 クリストフ・グラウプナー(1683-1760)は18世紀の前半にダルムシュタットで宮廷楽長として活躍した作曲家です(→ Wikipedia)。「リコーダー協奏曲ヘ長調」は4拍子のアレグロに続いて、弦のピツィカートを伴奏にリコーダーが独白する2楽章、セカンド・ヴァイオリンが先導し全員でフーガ・アンサンブルを奏でる終楽章、という構成を持った曲です。

 そしてハッセ(Hasse)の名前で楽譜が残っている「フーガとグラーヴェ」はくにバロがこれまで演奏してきた作品の中でも1,2を争う名曲と言えるでしょう。フランツ・クサーヴァー・リヒター(1709-1789)の名前でも残っているこの作品を演奏するため、私達はストックホルムにあるスウェーデン音楽図書館(Music Library of Sweden)レア・コレクション(The Rare Collections)から手稿譜のコピーを取り寄せました。CDでしか知られていないこの隠れた名曲にどのような光を当てることが出来るのか、まさにくにバロの正念場です。是非皆様に聴いていただきたいと思います。

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 お忙しい中、本当にたくさんのご来場ありがとうございました。団員一同心より感謝しております。

 府中の森芸術劇場ウィーンホールでの2回目の演奏会でした。今回はバロックのスタンダードとも言えるコレルリとヘンデルに加え、グラウプナー「リコーダー協奏曲」、ハッセの作と言われる「フーガとグラーヴェ」を取り上げました。皆様から頂戴したアンケート結果によりますと、特にハッセについて「知らない曲を聴くことができてよかった」「情熱的な演奏だった」と御高評をいただくことができました。

 今後とも「くにバロ」をどうぞよろしくお願いいたします。


 「ハッセのフーガとグラーヴェ顛末記」 by Pied Piper

 幾多の困難を乗り越えてハッセの楽譜にたどり着くまでに、どんなドラマがあったのか。くにバロが「フーガとグラーヴェ」の手稿譜にたどり着くまでの愛と感動の記録「ハッセのフーガとグラーヴェ顛末記」は下記リンク先からどうぞ。

>> ハッセのフーガとグラーヴェ顛末記


 グラウプナー作曲「リコーダー協奏曲」への道 by Pied Piper

 あなたはグラウプナーを知っていますか?これを読めば、この「リコーダー協奏曲」の魅力はどのあたりにあるのか、どうやってグラウプナーまでたどり着いたのか、がおわかりいただけると思います。

>> グラウプナー作曲「リコーダー協奏曲」への道