くにバロTop / Activities

−天下無敵の俺様CD−
雑談BBSで話題になったCDを中心に鋭意補充中( o ̄▽ ̄)ノ

index Jazz/New Age Rock/Pop

■Classical 1, 2, 3

 

49. ラビリンス
 スティング、エディン・カラマーゾフ
1. Walsingham
2. Can She Excuse My Wrongs?
3. Ryght Honorable: As I Have Bin Most Bounde Unto Your Honor...
4. Flow My Tears
5. Have You Seen the Bright Lily Grow
6. ...Then in Time Passing One Mr. Johnson Died...
7. Most High and Mighty Christianus the Forth, King of Denmark, His Gallia
8. Lowest Trees Have Tops
9. ...and Accordinge as I Desired Ther Cam a Letter...
10. Fine Knacks for Ladies
11. ...from Thence I Went to the Landgrave of Hessen...
12. Fantasy
13. Come Heavy Sleep
14. Forlorn Hope Fancy
15. ...and from Thence I Had Great Desire to See Italy...
16. Come Again
17. Wilt Thou Unkind Thus Reave Me
18. ...After My Departure I Caled to Mynde Our Conference...
19. Weep You No More, Sad Fountains
20. My Lord Willoughby's Welcome Home
21. Clear or Cloudy
22. ...Men Say That the Kinge of Spain Is Making Gret Preparation...
23. In Darkness Let Me Dwell
Songs From The Labyrinth

Sting, Edin Karamazov



ユニバーサル UCCH-1018

サンプル:Amazon.co.jp

いやあ、つい出来心で買っちゃいましたよ。スティングがダウランドを歌ったアルバム「ラビリンス」です。
2回聴き通したところです。普通の古楽系の歌手の、喉からすーっと自然に流れ出るような発声とは正反対の、摩擦に逆らって力で押し出すような発声に、はじめは戸惑いました。フレーズのつくり方や表現もアグレッシブで、癒し系ダウランドとは全然違います。でも、聴いていくうちにこういう歌い方もアリかなという風に思えてきました。
一方、多重録音でポリフォニックになる箇所もあり、こっちは歌手が突然分身するみたいで、いつまで経っても違和感が消えません。ポップスでは多重録音によるコーラスに違和感を感じないのに、不思議です。
リュートの伴奏も、弾き方が結構アグレッシブな上、左手の「キュルキュル」というノイズが多く入っていて、フォークギターを聴いているみたいです。通常使わない、パーカッシブな右手の使い方も聴かれます。ちなみに一部の曲ではスティング自身がリュートやアーチリュートを弾いています。写真を見ると、右手の小指はリュート式に表板についていますが、親指はギター式にサムアウトサイド奏法のようです(笑)。

そうか。このアルバムが流行ればカラオケでダウランドが歌えるようになるかも知れない!しかもリュート伴奏付き!
「流れよわが涙」とか歌ったら、盛り下がるでしょうね〜。

(Pied Piper 2006.10.22)

 

48. コレルリ / 合奏協奏曲集作品6
 ターフェルムジーク、ジーン・ラモン
1. Concerto grosso op. 6 No. 7 D major
2. Concerto grosso op. 6 No. 8 G minor (La notte di Natale)
3. Concerto grosso op. 6 No. 3 C minor
4. Concerto grosso op. 6 No. 1 D major
5. Concerto grosso op. 6 No. 11 Bb major
6. Concerto grosso op. 6 No. 9 F major
Corelli / Concerti Grossi Op.6

Tafelmusik Baroque Orchestra, Jeanne Lamon



dhm/BMG Classics 05472 77445 2

サンプル:Amazon.de

Pied Piperさんの紹介で聴いてみたのだがいい感じ。この作品が作曲された頃ローマではピッチがA=395Hzくらいだったという説に従い、今よりも1全音低い音で演奏している。
ニ長調の作品6-7がハ長調に聴こえるんだけど、第1楽章最後の遅いところとか第3楽章のアンダンテ・ラルゴなどしっとりと落ち着いた雰囲気があり、まるで高貴な御婦人が登場してくるような場面の転換具合がなかなかよろしい。
ヴァイオリンの配置も対向配置で声部の受け渡しもよくわかるし「お薦め」の1枚。ただ残念なことに中古屋でないと入手は難しいかも。

(しげ\(0\0)ゝ 2006.02.24)

 

47. J.S.バッハ / 無伴奏チェロ組曲 (ヴィオラ・ダ・ガンバ版)
 パオロ・パンドルフォ
1. J.S.Bach/Suites for solo cello (BVW 1007-1012) Adapted to the viola da gamba
J.S.Bach / THE SIX SUITES Transcribed for viola da gamba

Paolo Pandolfo


Glossa GCD P30405

サンプル:Glossa Music (ブックレット)

最近、バッハの無伴奏チェロ組曲の他楽器のための編曲を入手しまして、よく聴いています。

ナイジェル・ノースによるリュート編曲版と、パオロ・パンドルフォによるガンバ編曲版です。いずれも楽器の特性に合わせて移調したり、和声や低音パートを付け加えたりしていますが、前者はヴァイスの組曲のように、後者は時としてマレの組曲のようにも聴こえます。バッハの無伴奏チェロ組曲は、いろんな人が演奏する中で、チェロらしいイディオムによる表現が定着してしまっているわけですが、同じ音楽でも、バロック時代にソロ楽器として多用されたちがう楽器のイディオムで表現されると、むしろバロック音楽一般のコンテクストの中において聴きなおすことができるような気がします。ひょっとするとバッハの頭の中にはこういう音楽が流れていたのかも、と思いました。バッハの音楽は楽器への依存性が低いので、こういう楽しみがあるところがいいですね。

以上、おすすめです。とくにパンドルフィのディスクはジャケットのデザインが大変美しいのと、架空の「チェロとガンバの対話」というのがブックレットに収められていて、楽しいです。

(Pied Piper 2005.08.22)

 

46. アルケミスト
 フィリップ・ピケット
1. Vespers (Introit & Hymn)
2. Bacchanalia
3. The King Is Dead
4. Renaissance Rip
5. Balkan Trilogy
6. Harmony Of The Spheres
7. Dodo Brasserie Sextet
8. Pandora's Music Box
9. Orfeo
10. Ruff Music
11. Celtic Dawn
12. Adoremus Dominum
Alchemist

Philip Pickett



Linn Records CKD 031

サンプル:Linn Records, amazon.co.jp

ピケットは優れたリコーダー奏者で、クラシックだけではなくトラッド系のバンドでも演奏するなど幅広い活動をしています。真面目にやったルネサンス音楽のCDも大変よいのですが(以前スザートの「ダンスリー」を紹介しました)、ここで御紹介するのは、昔の曲と自作の曲を取りまぜて、自由にアレンジし、しかも多重録音を駆使して作ったという変わったアルバムです。ちなみに「アルケミスト」とは錬金術師の意です。一人で様々な木管楽器を吹き、全パートを多重録音してルネサンス舞曲を演奏しているものは、音程の正確性とリズムのキレが相俟って実にダンサブルです。ルネサンスの木管楽器は時として「ぶーぶー、びーびー」とユーモラスな音色に聴こえますが、これがびしっと揃って演奏されると実にカッコイイのです。また、モンティヴェルディの「聖母マリアの晩課」と「オルフェオ」の抜粋がそれぞれメドレーになっているのですが、これも旋律と和声の美しさを最大限に引き出した情感あふれた演奏です。私はモンティヴェルディのすばらしさをこのアルバムに教えてもらいました。

これらのアルバムに共通するのは古楽器のぬくもりのある音色と、体を揺さぶるビート感、そして音楽の愉悦です。こういう音楽を自分でも実践したいものです。

(Pied Piper 2005.03.27)

 

45. エンド・オブ・エイシア
 坂本龍一+ダンスリー
1. ダンス
2. 二つのロンド
3. ファ・ラ・ラ・ラ・ラン
4. ぼくのかけら
5. 器楽のためのモテト:イン・セクラム
6. グラスホッパー
7. かなしき愛
8. ジ・エンド・オブ・エイシア
9. うるわしき時のおとずれ:エイヤ
10. インタンピータ:イザベラ
11. リウァー
The end of Asia

Riuichi Sakamoto & Danceries


コロムビアミュージックエンタテインメント COCO-80708

サンプル:DANCERIES

ダンスリーは老舗の中世・ルネサンス音楽楽団で、タブラトゥーラより真面目に古楽をしているのですが、1982年のこのアルバムでは中世・ルネサンスの曲だけでなく教授の曲も古楽器で演奏して怪しい世界を作り上げています。教授自身もポルタティーフオルガンでピポピポと「グラスホッパー」とか弾いていて笑えます。タブラトゥーラ結成前のつのだたかしも参加。

(Pied Piper 2005.03.27)



2005.04.20に紙ジャケ仕様、1,000枚限定で「サラセンの夢」が再発される模様。

(しげ\(0\0)ゝ 2005.03.27)

 

44. コレクション
 タブラトゥーラ
1. ヴァージン・クイーン
2. チルドレン・チルドレン
3. モリスク
4. それゆえに私は歌う
5. でんでれでん
6. 愛に死す
7. シャンソネッタ・テデスカ
8. 聖母マリア賛歌
9. カレリア
10. 青海亀の夢
11. 満月の夜
12. アクアリウム
13. 水車
14. 砂の伝説
15. 海賊の唄
16. ゴルゴン・メドゥーサ
17. へべれけ
Collection

Tablatura



キティMME KTCR-1341

サンプル:DOWLAND & COMPANY

この際、私を中世・ルネサンスの舞曲ものにはめたCDを御紹介しましょう。ただし、真面目な古楽というよりは、ちょっとひねりを加えたものたち揃いです。

実は私の中世・ルネサンス音楽レパートリーの多くはタブラトゥーラのコピーです。リュート奏者つのだたかし主宰の古楽器バンドで、昔は中世・ルネサンス音楽をやってましたが今はオリジナル曲の方が多いくらいです。私は高校3年の時にトラヴェルソの有田正広氏がNHKのラジオ番組で彼らの名曲「へべれけ」をかけたのを聴いて衝撃(笑撃?)を受け、それ以来飽きずに聴いています。リコーダー等の管楽器、フィドル等の弦楽器、撥弦楽器2人、パーカッションの5人編成ですが、特にフィドルを弾く田崎瑞博氏の音楽性が光ります。今手に入るアルバムでは「」がおすすめ。個人的にはキティレコードから出ていた昔のアルバム「タブラトゥーラ」(デビュー盤)と「タブラトゥーラ3」がお気に入りなのですが、これらはいずれも絶版です。キティ時代の曲を集めたベスト盤は発売されているようなので、それでもいいかもしれません。「へべれけ」も入っているようですし。

(Pied Piper 2005.03.27)

 

43. 太陽王のオーケストラ〜リュリ:管弦楽組曲
 コンセール・ド・ナシオン、J.サヴァール
1. Lully/Le bourgeois gentilhomme
2. Lully/Le Divertissement Royal
3. Lully/Alceste
4. Lully/Chaconne De L'Amour Medecin
Jean-Baptiste Lully / L'Orchestre du Roi Soleil

Le Concert des Nations, J.Savall



Alia Vox AV9807

サンプル:amazon.co.jp

超激豪華粗品SavallのLully聴きました。
あ〜これがベルサイユの音楽なのね〜へえ〜っ。
特に「町人貴族」良い! d( ゚ο゚)o
るらるら〜♪と踊り出しそうになる楽しさは演奏のなせるワザでしょうかぁぁ?
これは名盤でしょう!

(norry 2004.12.08)



な、いいだろ。ほんと聴いて楽しくなる演奏だよね。
気に入ってもらえてよかった。

(しげ\(0\0)ゝ 2004.12.08)

 

42. ラクリメ
 ヨーロッパ室内管弦楽団、D.ボイド、W.コンウェイ、R.エガー
1. Purcell/Chacony in G minor (arr. Britten)
2. Britten/Lachrymae, op.48a
3. Part/Cantus in Memoriam Benjamin Britten
4. Purcell/Dido's Lament Dido and Aeneas (arr. Stokowski)
5. Vaughan Williams/Fantasia on a theme by Thomas Tallis
6. Walton/Passacaglia: Death of Falstaff Henry V
7. Walton/Touch her soft lips and part Henry V
8. Tippett/Fantasia concertante on a Theme of Corelli
Lachrymae - Music for Strings

Chamber Orchestra of Europe, D.Boyd, W.Conway, R.Egarr


Warner 2564 60190-2

サンプル:amazon.de

イギリスの作曲家たちによる(あるいはイギリスの作曲家に関係のある)作品を集めた素晴らしい弦楽合奏曲集。4曲目のパーセル「私が土の中に横たわるとき(ディドの悲歌)」はストコフスキーの編曲による弦楽合奏版で、聴くたびに涙が出そうになる。なにが凄いかというと、古い作品を古楽のスタイルで演奏しているオケが、ストコフスキーのアレンジではストコフスキーのスタイルで演奏していて、それがちゃんとしているところ。濃厚なヴィヴラート、分厚い低弦、ロマンティックで噎せ返るようなポルタメント、長いフレージングでメロディーを歌い継ぐ等々。重苦しくゆっくりと進み逝く弦楽合奏の響きの中に、気高く崇高な香りが漂う。自分にとってこういったアレンジ物というのは、オリジナル楽器による古楽とは別腹。今流行のキャッチコピーを使うなら「全米が泣いた」とでも言ったところか。
あと、ウォルトンが「弦楽合奏のための二つの小品」として編み直した「ヘンリー五世」からの2曲がしっとりとしていて、いかにもイギリス弦楽小品っぽい「悲しくなるほどほのかに明るい」サウンドがそこはかとなく素敵。
パリー、ディーリアス、フィンジなどイギリスの弦楽合奏曲をやれる合奏団をいつの日にか作ってみたいというのが昔からの夢。あ、書き忘れましたがガキの頃から大のストコフスキー・ファンでCDもたくさん持ってます〜♪指揮をする時に指揮棒を持たないのはアーノンクールというよりストコフスキーの影響だったり(笑。えへへ。

(しげ\(0\0)ゝ 2004.12.07)

 

41. フィリップ・グラス / コンチェルト・プロジェクト Vol.1
 J.L.ウエッバー、J.ハース、E.グレニー、G.シュウォーツ、ロイヤル・リバプール・フィル
1. P.Glass/Concerto for Cello and Orchestra
2. P.Glass/Concerto Fantasy for Two Timpanists and Orchestra
Philip Glass / The Concerto Project Vol.1

J.L.Webber, J.Haas, E.Glennie, G.Schwarz, The Royal Liverpool Philharmonic Orchestra


Orange Mountain Music 0014

サンプル:philipglass.com

シャコンヌやパッサカリアなど同じパターンが何度も繰り返されるような曲が好きなら、当然「じゃミニマル・ミュージックはどうよ」ということになると思う。

ハイ好きでーす、それもフィリップ・グラスとかいいですねー。

クロノス・クァルテットの演奏による「弦楽四重奏曲集」とか、20世紀の室内楽録音史上に残る傑作だと思う。音楽を和音のリズム的な連続(シンコペーションとアルペジオ)に集約・凝縮しているグラスの作品を、クロノスがひとつひとつクリスタルを磨き上げるように演奏していてもう最高。
で、今回の「2人のティンパニストとオーケストラのためのコンチェルト・ファンタジー」だが、出だしからオーケストラと14台のティンパニをひっぱたく2人のティンパニストが「スパイ大作戦」の冒頭部分みたいなモチーフをフォルテで叩き付ける。あー壮快!第1楽章はその後もティンパニの8分音符連打がドカドカというベタな展開でちょ〜 笑える 気持ちいい。ふと、昔見たディープ・パープル&ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラのビデオで、やたらティンパニ・ソロがかっこよかったことを思い出した。
おおお、この曲、最後は「運命」のダダダ・ダーンで終わるよー♪も〜最高!!

(しげ\(0\0)ゝ 2004.11.17)



(c) Kunitachi Baroque Ensemble